人生はごまだんご

Life is gomadango.

なぜ夫がいつもスマホを触っているのか考察した

我が家の夫は、食事中に必ずと言っていいほどスマホを触る。

私が「ご飯ですよー。」と声をかけると、6才と3才がそれぞれ感嘆の声をあげながら、それまで遊んでいたタブレットやswitchを置いて食卓まで走ってくるにも関わらず、39才のオジサンはスマホを握りしめたままのそのそとやってくるのだ。

職業柄、緊急の電話がかかってくる事もあることは重々承知している。スマホを肌身離さず持っておくだけなら構わない。

だがしかし、食卓の上にスマホを置き、私が一生懸命作ったごはんやおかずを口に運んだらスマホを眺め、またごはんやおかずを口に運び、またスマホを眺める。作った人に対する冒涜である。つまり、一生愛すると誓った妻に対する冒涜なのである。これは許せない。土井善晴先生もカンカンである。`

そもそも夫は、食事を作る仕事していた時期が長い。調理の大変さはよく理解しているはずなのに、この仕打ち。人は時間が経つと忘れてしまうのだろうか。それとも想像力が欠如しているのであろうか。

食事中だけではない。トイレのときも、寝かしつけの時も、何なら寝ている時もスマホを握りしめているのだ。

一体全体、一日中そんなにスマホを握りしめて真剣な表情で何を見ているのだろうか。何が彼をそこまで執着させるのだろうか。ゲームか。女か。横目でちらりと覗いてみたら、画面に写っていたのは

天気予報。

は??????ててててててて天気予報????????

私は激しく動揺した。私が作ったごはんより、子どもたちとの談笑より、天気予報が大事なのか。それとも夫はソラジローなのか。結婚して数年、夫の体型はどんどんソラジローに近づいているが、まさか精神までソラジローに侵されているとは思いもしなかったからだ。

食事中に携帯を見るソラジロ夫

きっとそのときはたまたま気になって天気を見ていたに違いない。また別のタイミングで確認することにした。

その日就寝時、夫はいつもの如くスマホを握りしめながら寝ていた。すやすやと眠る顔面がブルーライトに照らされている。大変不気味である。

さっきはたまたま明日の天気を確認していただろう。あれだけ毎日スマホを握りしめているのだ。SNSやゲーム等何かしらに依存しているのではだろうか。よくない想像がよぎる。

意を決して、夫のスマホの画面を覗くと、

天気予報。

なんなんだ。天気予報の何がそこまで夫を虜にさせるのだろうか。私にはない魅力があるのだろうか。

それから数日、夫がスマホにご執心の時はちらちらスマホを確認して何を見ていたのかメモすることにした。データにしてまとめてみたので、ご確認いただきたい。

夫がいつも見ているサイトをまとめた円グラフ

TwitterInstagramなどのSNSが8%、スマホゲームが12%、なろう系小説30%、残りは全て天気予報という結果だった。つまり、家にいる間中スマホを触っている時間の半分は天気予報が占めているのである。

ここで1つ、仮説を立てたい。果たして夫は天気が気になって天気予報を見ているのだろうか。本当は別に天気が気になっているわけではないのではないだろうか。

一般的に考えて、天気予報というものはその日の朝や特定の日の天気が気になる場合その都度確認するはずである。しかし夫はスマホを握りしめている時間の半分は天気予報を見ている。

これはつまり、別に彼は天気の確認をしたいわけではなく、スマホを触る事自体が癖になっているが、SNSスマホゲームはそこまで気になるタイプではないので、手持ち無沙汰になっていて何となく手癖で天気予報を開いているのではないか。

これが真相だとすると、つまり、スマホは、、、大変申し上げにくいが、夫にとって赤ちゃんのおしゃぶりと一緒なのではないだろうか。おしゃぶりを落としたり、取り上げられた赤ちゃんを見たことがあるだろうか。おおよその赤ちゃんが泣いておしゃぶりの返還を訴えるだろう。

今まで食事中にスマホを触らないでと伝えるたびに不機嫌になる夫を不思議に思っていたが、この説なら辻褄があう。彼はその時まさしく、おしゃぶりを取り上げられた赤ちゃんだったのだ。

全ての現象には必ず理由がある。実に面白い。デデデデデデ・・・(あの快活なBGM)の快感を身をもって体験してしまった。気分はガリレオである。こんな貴重な体験をさせてくれた夫には感謝したい。

しかし、うちには冒頭でお伝えした通り6才と3才と、何なら先月離乳食を始めたばかりの正真正銘本物の赤ちゃんがいるのだ。これからはスマホはほどほどにせめて食事中くらいは家族との談笑を楽しんでほしいものである。