人生はごまだんご

Life is gomadango.

振り返れば育児はスリル・ショック・サスペンスな件について

最近子どもたちと過ごす中でよく感じることがある。それは「あまり手がかからなくなったなあ」ということだ。

4才になってもおっぱいを欲しがり、生まれたばかりの次男から乳を奪い取っていた長男はもう6才。長男に気づかれないよう次男に授乳をする日々はそれはもうスリルに溢れていた。あれだけ乳に執着していた彼は今となっては牛乳やヨーグルト、マックシェイクを好んで飲むようになり(乳製品ばかりだな)、1キロ近く離れた小学校まで自分の足で歩いて通うようになった。感慨深いものがある。

次男といえば、今年3才になり幼稚園に入園したばかりだ。入園後、初めて彼を園バスに乗せ見送った後、私は臨月間近の妊婦だったにも関わらず「ヒャッホー!」と拳を掲げてジャンプをし小躍りをした。あの時の開放感は一生忘れることがないだろう。

何故私がここまで狂喜乱舞したかというと、次男は乳児期からとにかく手がかかる子だった。食物アレルギーが多く、離乳食の時期は何か新しい食べ物に挑戦する度にまたアレルギー症状が出るのではないかとハラハラしていた。その癖なぜか本来主食であるはずのおかゆも拒否。乳児期が終わったかと思ったら激しい夜泣きにイヤイヤ期。夫が育児に協力的とは言え、慣れない土地で日中2人きりで過ごすのが本当に大変だったのだ。

それぞれまだ手がかかる部分はもちろんあるが、やはり日中少しでも離れる時間ができたことによって、精神的にもかなり余裕が生まれた。

あんなにあんなに大変だったのに、最後長男に授乳した日も、次男にオムツをはかせた日も覚えていない。覚えていない、というか大変すぎて記憶喪失になったと言ったほうが正しいかもしれない。よくドラマ等で見る事故のショックで前後の記憶がない場面に近しいものを感じる。子育てとは毎日ショックの連続なのである。

今では長男から立派な育児アドバイスまでいただけるようになった。今のところナマイキ!と感じたことはないが、心に刻み、もしこれから感じることがあればこの言葉を思い出したいと思う。

こんなにつらつらと育児について語り、さももう育児が終盤のような書き方であるが、1番上の長男ですらまだ6才、しかも我が家には今年に新メンバーである三男が誕生したばかりだ。まだまだ沢山今までに経験した以上のドラマが待ち受けているだろう。これ以上のサスペンスがあるだろうか。

正直三男の誕生で育児の大変さについては振り出しに戻った感が否めないが、新メンバーである彼がどんなスリル・ショック・サスペンスを経験させてくれるのか、私は楽しみでならない。